• Atsushi Horie
    COLD DISC
    ついに発売になります'COLD DISC'

    1「原色」挫折を知り、葛藤を抱えながらも意志を貫こうとする。誰の色にも染まらず自分の姿でいたいと強く思うことで、色に光が宿り始める夜明けをイメージしたサウンドスケープ。映画『U-31』を観て書き下ろした、このアルバムのリード曲とも言える自信作。

    2「シーグラス」波に洗われたガラスの欠片、夕焼けに染まる白いシャツ、潮風に梳かされる赤い髪といった何気ない描写に、夏の終わりの刹那を映す。加速して行く儚い時間の中に、必死に焼き付けようとする感情の動きを聴いてください。

    3「Curtain Falls」何年も前から温めてきた、それを今演奏する意味がそのまま歌詞に乗ったような不思議な曲。ダンサブルなグルーヴとメロウなメロディライン。シーグラスのシーンを回想するストーリーの繋がりにも気付いてほしい。

    4「Alternative Dancer」サウンド、アレンジ、ヴォーカルに至るまで、これまでにないほどストレートなディスコチューン。アーバンなのに幻想的で、新しいのに懐かしくて切ない。僕らの愛のために、踊ろう最後のダンスを。

    5「Dark City」初期のストレイテナーを呼び覚ます会心のエモーショナルソング。爽快でパワフルでキャッチー。暗闇でも見つけられるように、手を繋ぎ心を開いてほしい。Step into my worldという歌詞の一節はそのままアルバムツアータイトルに。

    6「Day To Day」今日という日の意味なんて今はわからない。でもそんな1日1日を懸命に、その瞬間の気持ちを大切に生きていたい。僕達は歌われることのない想いを音にして鳴らす。人には知ることのできない君の想いと、君には知ることのできない人の想いがあるってことを。それでも伝えたい、分かり合いたいという優しい気持ちが世界を変えていくだろう。

    7「NO〜命の跡に咲いた花」昨年、終戦70周年の記念年に向け、平和への誓いを改めて強く持ちたいというメッセージを、故郷長崎の風景と人々の生きる姿に重ねた。戦争が残した悲しみと、命の犠牲の上に今在る平和の尊さを歌詞に綴った。

    8「The Place Has No Name」ドラマ『不便な便利屋』のために書き下ろした、ストレイテナーのエモーションサウンドの真骨頂。名前のない場所、物が溢れ情報が錯綜する現代社会に反し、何もないスローな田舎町。そこで一見無駄な時間を過ごすうちに、大切なことに気付かされ、自身を取り戻す。

    9「Goodnight, Liar Bird」毒を持った絵本調のリリック。夢と現の狭間にいる嘘つき鳥。誤魔化そうとしたって逃げようとしたって、己の身体は1つしかないんだ。ジャジーなベースラインとメランコリックなギターの絡み合うアンサンブルが、アンバランスな世界観を強調する。

    10「Force」初めは軽快なリズムとフォーキーなアコースティックサウンドをイメージしていた曲だが、このアルバムの統一性と、戦いをテーマに書いた歌詞に導かれて、パワフルで壮大なギターロックへと変貌していく。強く、優しくなれた時、負けられない戦いに僕らは…

    11「覚星」このアルバムで最初にレコーディングしたのが"NO"と"覚星"だった。"NO"は反戦をテーマに、今を生きる我々大人達が考え果たすべきことを、"覚星"は未来を生きる子供達に、夢を託す曲だった。今は現実なんて考えなくていいから、理想を自由に描いて話してほしい。そうして物語は続いていきます。既発曲だけど、アルバムを結ぶのはこの曲しかないと思った。

     

    最後に、このアルバムはあなたの聴覚に触れるまではただのCOLD(冷たい)DISC。だけど一度触れたなら、身体は熱を帯び、感情は動き出し、すべての色に光が宿るでしょう。そしてきっと、あなただけのGOLD DISCになると思います。